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【伝統を守る】これが和紙のルーツ!? 修善寺和紙の作成体験

2020.01.10

 さて、唐突ですが和紙を漉いて来たよという話です。
ひょんな事から修善寺和紙を復活させる会の方と出会い、というか出会ってはいたのですが、急に和紙工房を復活させようとしています、、、とカミングアウトされ、それならウチも山中合戦場という”和”をイメージしたフィールドなので、何かコラボできたりしたら面白いよねという話になり。
 まずはその和紙を漉いてみませんかと言われて、自分の会社の人達と喜んで馳せ参じたのが昨年末の12/15でした。フィールドお休みだったのこのためです。申し訳なく。。。

修善寺和紙工房、、、すごく立派な看板
快く迎えて頂きました。初めて見る職人姿にちょい驚き。

 この修善寺和紙、さわりだけ聞いてもルーツのしっかりした和紙で、徳川幕府に納めていた過去もある(ここ大事)、とてもこのまま滅んではいけない文化的資産だと。
 しかも!素材は全て天然にこだわっているので、紙の原料は紙幣の材料にも用いられる三椏、糊成分もとろろあおいという植物から取っているとのこと。
ウチのスタンプ押してオリジナルポストカードとかにしたら素敵かも、、なんてモヤモヤっと想像しながら体験させてもらいました。

 行程としては、、、枝を蒸し、皮をはぎ、釜で煮て、清流ですすぎ、叩いて、、、とここまで約10日。はい、この工程は全てやって頂いた後の楽しい所だけを私たちはやらせて頂きました。

ゆでるのに使うだろう釜
すすぐのに使うだろう水
たたくのに使うだろう機械
途中の状態であろう乾いた繊維
もう絞り出されているとろろあおい

さてここからです、私たちはw
あれやこれやして柔らかい繊維になったものと、とろろあおいと、水を舟に張って、型で漉いて、漉いて、漉いて(3回重ね)、押して、乾かせば、、、和紙の完成となります。

これが紙になります。芋みたい。柔らかくて気持ち良いです。
これが舟。すでに必要なものは入っている状態です。
この櫛歯の道具で攪拌
すぐに型をすくい入れて
振る!均一に!縦横!(むずい)
型から外して
基準に合わせて
重ねて、、、
きれいにはがす!(むずい)
お好みで葉っぱを散らしたりします。

とこんな感じです。察して頂けるかと思いますが、均一にきれいに面を作るのがものすごい難しいです。正直なんどもやりなおしてます。水に浮いた柔らかい繊維たちが言う事を聞かないのです。でもこの冷たい水と繊維と格闘している時がすごく楽しい。もう消えかかっている童心が蘇り、もう一回!とか言いながら何度も紙を漉いている自分が居ました。ええ、腰は逝きましたね。でも良い紙を漉くために妥協はできんのです!

飾り付けを行う子ら。
色が入るとまたキレイ
最後に葉っぱの上から薄く重ねます

大体この紙を漉く作業で2時間くらいだったかと。夢中でやってたのであまり定かではありませんが。この時点で自分の心が澄んでいることに気づきました。
つまらない事を忘れ、ただひたすらに紙の繊維と向き合ったからでしょうか。と、冗談抜きにちょっと晴々した気持ちになりました。

油圧ジャッキで圧をかけて水を抜きます
1時間ほど押したものを布から外して
板に並べて上からゴリゴリっと押しあて
この状態で3日程乾かすと完成です。

そして乾いたものが既に私の手元にあります。すごく丈夫な良い紙です。やっぱり自分で漉いた紙は愛着がわきます。出来上がったものについては1月以降の定例会に持って行くつもりなので是非見てください。あとまだ出来てませんが、山中のロゴをスタンプしたものを作ってゲームで活躍した人に渡そうかなーとか考えています。色々活用も含めて考えていけたらと思うので、このブログを見て興味持った人がいたら是非話しかけてください。

昼飯に立ち寄った”やまびこ”さん。蕎麦うまいっす。
あとこの唐辛子味噌が最高でした。

サバゲーで人を撃ち疲れたときは、和紙を漉いてホッと一息つくのも良いのではないでしょうか。なんて。

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